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《小説》巷説百物語 京極夏彦 [小説/本]


巷説百物語 (怪BOOKS)

巷説百物語 (怪BOOKS)


図書館でこの本を見たとき、
妖怪や怪談話が各短編のタイトルになっているので、
何となくおもしろそうだと借りた。

京極夏彦の作品といえば、
以前「嗤う伊右衛門」を読んだにもかかわらず、
勉強不足でお恥ずかしいが、
この作品はそういう不思議な話を集めたものかと思っていたところ、
実は怪談話に似せた事件を解決する
四人組の物語だ。

事件現場に現れるのは
御行の又一、山猫廻しのおぎん、考物の百介、事触れの治平
という、これまた怪しげな四人。

それぞれのエピソードは
まず怪談、妖怪などにまつわる伝説などから始まり、
ある人物(事件に深く関わる人物)が登場、そして誰かの語り。

読み進めていくうちに
やがて事件の真相へと進展していくのだが、
この間の仕掛けがおもしろい。

このシリーズの展開の仕方がわかってくると、
その事件解決の仕掛けに誰がどんな風にかかわっているのかが
楽しみになる。

何となく昔のドラマ「必殺」シリーズを彷彿させるが、
事件の収束の仕方は「必殺」とは違う。

怨霊や妖怪といった不思議なものがかかわるように見せながら、
各エピソードの終盤で明らかになるのは
どれも生きている人間の起こした事件であるということ。

霊的なものなどというのは
人の力の及ばないものや説明の付かない事を埋め合わせるために
人間のイマジネーションから生み出されたものであって、
実際に起きる事件はそのような見えない力によって引き起こされるのではなく
必ず生身の人間によっておこされる。

言い換えれば、
人間の身勝手から起こした事件を
目に見えない霊や妖怪などのせいにしようとする、
これもまた人間の身勝手。

霊や妖怪などよりも
生きている人間の心の裏側のほうが
実はもっと不可思議で、悲しく、恐ろしいものなのだ。

それをわかった上で、
このシリーズの続きをまた読んでみたい。

ただ、半ば文語調というのが
学生時代、古典が得意でなかった私にとっては
ちょっと難解ではあるけどね・・・(^_^;)


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タイ焼きくん [休日/家族/友人/健康/美味]

おやつにたい焼き。

久しぶりやなぁ

あなたは頭から食べる派ですか?
おしりから食べる派ですか?

私は頭から。

ソレガドウシタ?って話でした~


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時代小説を読むようになって思うこと(駄文) [小説/本]

(まさに駄文です! 無視してもらっても全然かまいません。)

物語の舞台は、いつも時代が大きく動くとき。

古い体制の下で多くの民が苦しむのに耐えきれず、
世の中を変えたいと熱望する者たちが現れる。

一つの時代の終わりには、
不思議とその変革に適した人材が生まれる。

貴族社会を終わらせ、武家社会をもたらした平清盛や源頼朝。

この国を統一して戦国の世を終わらせようとした織田信長。

その意志を引き継いで太平の世の基礎を築いた豊臣秀吉、徳川家康

徳川幕府の成立により、三百年にわたる太平の世が訪れるが、
それさえもやがて破綻の時を迎える。

ペリーの黒船来航をきっかけに、
長州の桂小五郎、薩摩の西郷吉之助らの動きは
幕府に代わる新しい体制を目指すもので、
それらをまとめて大きなうねりに変え
倒幕への道筋をつけた人物こそ坂本龍馬だった。

幕末の志士たちが世を動かし、
明治という新しい日本の時代が訪れたが、
必ずしも龍馬が描いた明るい時代になったのか。

外国の進んだ文明が入ってきて、
確かに人々の暮らしは大きく変わっただろう。

民衆の心に希望の灯とも言えるものがともっただろう。

しかし、同時に、
徳川時代にはなかった外国との関係に直にさらされることになり、
国家としていよいよ難しい運営を迫られる。

日清、日露、そして二度の世界大戦を始め、
数々の戦いに余儀なく巻き込まれることになる。

これらの戦争において、
日本に奇跡とも言える勝利をもたらす英雄となる軍人も数々誕生する。

彼らも、時代を切り開いた功労者であることは間違いない。

そして、現代。

圧政に苦しめられる民衆の中から立ち上がるような者はいるのか。

確かに現代の政治の時代において、
かつてのような武力によるクーデターは日本で起こりえないし、
もちろん起こっても困るのだが、
圧倒的な政治力と少々強引でも人々を引きつけるような魅力を持つ人物が今必要ではないか。

例がよいか悪いかは別にして
吉田茂、佐藤栄作、田中角栄のような強力なリーダーが出現すれば、
この国も少しはよい方向に向かうのだろうか。

しかし、彼らとて
信長や秀吉、家康、あるいは龍馬と比べれば
それほど大きい人物とは言えないかもしれない。

果たして、現代の信長、龍馬は現れるのだろうか。

今のこの時代の人物の中で、
百年後、誰が小説になっているだろう。


OB同窓会(独りよがりの日記)

かつて会社で一緒に仕事をしたOBが集まって、
飲み会(同窓会?)をした。

昔のことだが、
今の会社に入社した当初
私は事務所での仕事だった。

それが、
少しずつ舞台スタッフもやるようになり、
年月を重ねていくうちにスタッフも入れ替わっていき
最後まで残っているのは私だった。

私を舞台スタッフに引き上げてくれた当時の上司、
同時期のスタッフ仲間、
スタッフとして力をつけてくれた若い後輩たち・・・

社員もいれば、アルバイトもいる。
男もいれば、女もいる。
(うちのスタッフは後期、圧倒的に女性が多かった)

その後それぞれの道に進み、
家族をもち、
それなりに年を取っていい顔をしている。
(でも、この時間は当時の面影に戻っていた)

若い人はまだ独身者もいるが、
それぞれ悩みを抱えながらも今の仕事に打ち込んでいる。

私が管理する立場になってからは
私の力不足から
若い人にも嫌な思いやつらい思いをさせたことも多い。

そんな私でも
この懐かしい席に呼んでくれたことは
本当にありがたい。 

また明日幕が開くような気になるほど
この数時間は私を一気にその当時にタイムスリップさせてくれた。

またいつか、笑って再会できたら
こんなにうれしいことはない。


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《小説》明智左馬助の恋 加藤廣 [小説/本]


明智左馬助の恋

明智左馬助の恋


第一作「信長の棺」は
信長の右筆であった太田牛一。

第二作「秀吉の枷」は
まさに羽柴秀吉。

織田信長に最も近い人物の視点から
本能寺の変とその後の信長の遺体の行方を追うシリーズ。

その完結編に当たる第三作のこの作品は
明智側の視点から描こうというもの。

主に、後に光秀の娘綸(りん)の婿となる左馬助を中心に描かれているが
「棺」や「枷」といった重い言葉から
「恋」という全く違ったニュアンスの言葉が
表題となっているのは意表を突く。

幼少より明智家に仕え、
光秀の娘綸と幼なじみで将来を約束された仲の三宅弥平次(左馬助)。

信長の政略婚で荒木村重の嫡男村次に嫁がされた綸と引き離されたが、
荒木村重の謀反で明智家に返された綸を
懸命に介護する。

光秀は弥平次と綸が夫婦になることを望んでいた。

弥平次は妻と死別していたとはいえ、
嫡男と娘があることを悩んだ末に、
綸を妻とし、名も明智左馬助と改めた。

綸は荒木家から離縁される直前、流産し、
そのため身体には重大な障碍を抱えていたため、
夫婦の営みもできないことを気にかけていたが、
左馬助はそれを承知で綸を慈しむ。

この物語の柱をなすのは
この左馬助の綸を思う一途な気持ちと
主君光秀へのまっすぐすぎるほどの忠義。

左馬助が、これほどまでに誠実で純粋な心の持ち主として描かれ、
それにより光秀の人柄の良さが大きく増幅されると、
信長の言動の一つ一つが憎たらしくなってきて
本能寺で討たれるのも当然という気にもなるのだが、
この三部作のテーマである
信長の遺体はどこへ消えたのかという謎は
前二作を読んだ人にはおなじみだからなのか
それほど謎解きにページを割いている印象はない。

それよりも
光秀が本能寺に向かうことになったのはなぜか、
どんないきさつがあったのか
という謎が左馬助の目を通じて描かれているのが興味深い。

そして、山崎の戦いで光秀が帰らぬ人となったことを悟り、
安土城から坂本城に戻る(明智左馬助の湖水渡り)が、
坂本城は秀吉軍に囲まれ
左馬助と綸は切ない最後を迎える。

本能寺の変や明智光秀については諸説あるには違いないが、
この作品は、史実であるか脚色しているかはともかく、
歴史ミステリーエンターテインメント小説だ。


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